Raspberry Pi PicoをMicroPythonでプログラミング

はじめに

ここではRaspberryPI  Pico (以降Pico)のMicroPythonプログラミングの始め方を紹介します。

PicoはC,C++やMicroPythonでプログラミングできます。他のRaspberryPi のようにRaspberryPi OSを動かすことはできませんが、低価格でマイコンベースのプログラミングが実現できます。

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1.使用部品

〇RaspberryPi Pico

Raspberry Pi財団の開発した教育目的の低価格マイコンボード

ARM Cortex M0+デュアルコアのRP2040マイコンを搭載(RP2040)

Raspberry Pi財団のPicoのページ

購入先

スイッチサイエンス Raspberry Pi Pico

※この製品はピンヘッダが半田付けされていません。

スイッチサイエンス Raspberry Pi Pico(ピンヘッダ実装済)

秋月電子通商 Raspberry Pi Pico(本体のみ) 

秋月電子通商 Raspberry Pi Picoベーシックセット(ピンヘッダ[半田付けされてません]、USBケーブル付属)

〇USBケーブル(MicroUSB Type-B)

〇ホストマシン(Windows,linux)

開発にはホストマシンを使用します。WindowsPC、linuxマシン、MAC、RaspberryPI などが使用できます

ここではWindowsPCを題材に紹介をします。

2.Thonyのインストール

PicoのプログラムはC/C++,MicroPython,Arduinoで開発可能です。このページではMicroPythonが題材なのでPythonIDEのTonnyを使用します。以下の手順でインストールしてください。

ThonnyのページからWindows版をダウンロード

・ダウンロードしたthonny-[バージョン].exeを実行するとインストーラーが起動

・インストーラーの指示に従ってインストール

3.RaspberryPi Picoの準備

PicoでMicroPythonを使用するためにはPicoにMicroPythonインタープリンタを書き込む必要があります。

・PicoのBOOTSELスイッチを押しながらPCのUSBと接続

・Thonnyを起動

・ツール→Options...選択

・インタプリタタグでMicroPython(Raspberry Pi Pico)を

選択

・Portは<Try to detect port automatically>を選択

・OKをクリックする

・<Try to detect port automatically>でエラーになるときはPicoに割り当てられたCOMポートを選択する

・インストールをクリック、picoへMicroPythonインタープリタが書き込まれる

・書込みが完了するとThonnyのSHellにMicroPythonのバージョンが表示されて入力待ちとなる

4.MicroPythonを使ってみる

まずはインタープリタで実行してみます。

インタープリタはshellから入力した命令を実行します

Shellへ以下入力します

a=1⏎

b = 2 ⏎

c = a + b ⏎

prinit (c) ←3が表示される⏎

次にLEDを点灯してみます。Shellへ以下を入力します

import machine⏎

led_pin = machine.Pin(25, machine.Pin.OUT)⏎

led_pin.value(1)⏎ ←LED点灯

led_pin.value(0)⏎ ←LED消灯

25をボード上のLEDが接続されているGP番号です

 

5.MicroPythonでプログラミング

次にプログラムを作成して実行してみましょう。

・NEWアイコンをクリック

 

・<untitled>に以下を入力

import machine

import time

led_pin = machine.Pin(25, machine.Pin.OUT)

while True:

    led_pin.value(1)

    time.sleep(0.5)

    led_pin.value(0)

    time.sleep(0.5)

・Save1アイコンをクリック

・This computerを選択

・フォルダを選択してled_blink.pyで保存

 

・Runアイコンをクリック

・led_blink.pyが実行されボード上のLEDが点滅する

・stopアイコンをクリックすると実行停止

・MicroPythonの詳細はMicroPython ドキュメンテーションが参考になります。

・以上でRaspberryPI  Pico (以降Pico)のMicroPythonプログラミングを始め方の紹介は終了です。